記録される人生

人生が記録されていきます。

生まれてから今までに読んだすべての本を見てみたい

確か、何かの記事のインタビューだったと思う。タイトルのような内容を誰かが話していたのを読んで、強く共感してしまった。

読書記録アプリのようなネット上のデータではなく、目の前に実際に本棚が現れてくれたらきっと楽しいだろう。そこには今まで出会ってきた数多くの本がずらっと勢ぞろいしている。読んだ順番ごとに並んでおり、自分の読書遍歴を振り返ることが出来る。

「こんな本読んだよなあ」と懐かしさを感じたり、逆に「こんなの読んでたんだ」と昔の意外な嗜好を発見したり。そんな再会の時間があればしばらくの間は時間を忘れて夢中になってしまうに違いない。

 

はたして僕は今までにどれだけの本を読んできたのだろうと思う。小学生の頃から読書は趣味で、多くの本に触れてきた。好きになったきっかけは覚えていないけれど、一人でいることが多かったから、一人でできる趣味に楽しみを見出していたのかもしれない。

父の影響も大きかったんだろう。実家の本棚には様々な種類の蔵書がずらっと並んでいた。成長するにつれそちらにも手を出すようになり、興味を惹かれた本を見つけては、活字の世界にふけるのが日課だった。高校生になっても大学生になっても読書の習慣は変わらなかった。

そうして読み終えた本の数が徐々に増えていき、今30年分の蓄積になっているのだ。それらの本の中には、もうずっと昔のことなのに記憶に残っているものもいくつかある。ただ、多くの本は記憶の底に埋もれてしまったままで、もう思い出されることもないんだろう。

昔の写真や文集のような自分の人生の記録は見返したいとは思わないのに、どんな本を読んできたのか、どれだけ本を読んできたのかというのはちょっと気になってしまう。