記録される人生

人生が記録されていきます。

一人、静かな町を散歩する正月

昼食を済ませた後、去年の正月と同じように、散歩がてら近くの神社へ初詣に行くことにした。田舎にある小さな神社だ。

外は気持ちのいい陽気で散歩にはもってこいの日だったけれど、太陽が隠れたり木陰に入ったりすると、途端に肌寒く感じる。

静かな道中だった。田舎の良い所はこの静けさで、都会の喧騒とは無縁の落ち着いた雰囲気を味わうことが出来る。耳に入るのは鳥のさえずりや葉擦れの音。時折、子どものはしゃいだ声がどこからか聞こえてくる。

歩いていてもほとんど誰にも出会うことはない。寂れてゆく田舎町だから、古びた家も多くひっそりとしている。玄関先に飾られたしめ縄が、そこに人がいることを教えてくれている。

20分弱歩いて、神社へ。みんな午前中に初詣を済ませてしまっているのか、境内はがらんとしていて、他の参拝客の姿はない。参拝を済ませると、近くに置いてあったおみくじと交通安全のお守りを買った。

おみくじの結果は大吉。そういえば、去年ひいたおみくじは末吉だった。そういえば末吉ってどれぐらいの運なんだろうなと思ったのを覚えている。

昨年の初詣からもう一年たったのだなと思うと、時間の経つ速さを感じずにはいられない。年をとるにつれ時間が経つのは早くなるというけれど、確かにその通りだ。あっというまに40代になってしまうんだろう。

初詣を終えた後は、行きとは別のルートで帰路に就いた。途中で凧揚げをする家族を見かけた。見事に上がっていて楽しそうだった。

ちょっと遠回りしながら散歩をして、家に到着。大晦日が寝てばかりだったから、散歩は気分転換にちょうど良かった。

今年はおみくじ通りの「大吉」になってくれると期待したい。